コルチゾールの話

パワハラにあったことがあります。期間は一年間。

相手が隣の席で、日々が辛かった。

出向中だったため文句を言うこともかなわず、ずっと我慢のストレスをためる日々。

いつ怒鳴られ、書類を捨てられ、キレられるかびくびくしていた。

 

そこで溜まるのがストレスと、抗ストレスホルモンのコルチゾール

戦うストレスやガンバるストレスはまた別なホルモンが出るのですが、コルチゾールはいつでも逃げられるように血糖値を高め、鼓動を早くし、スタンバイさせます。

(また、朝起きるときのホルモンでもあります)

 

本来なら熊から逃げるときなど緊急用のホルモンなので、一瞬だけならいい働きとなるのですが、その場はパワハラパラダイス、ホルモンは下がることなく出っぱなしな状態となります。そうすると、体にいろいろな不具合が出るようになります。

 

どくどくさせていた心臓は恒常的に動悸が高く不整脈や高血圧になり、血糖値は血管を傷つけ、脳の記憶細胞から伸びていた樹状突起を消してしまいます。

 

そうなると過去の記憶が思い出せず、生活習慣病のような体が出来上がり。。

 

また本来、出続けるはずのないホルモンが生産され続けることで、原料が枯渇し、代わりになる筋肉が壊されてホルモンになる。また、今まで出ていたホルモンを出す能力がなくなってくる。

そのため、ほかの神経伝達物質であるドーパミンやアドレナリンなども通常通りは分泌されなくなってきます。

 

こうなると、元気も出ず、やる気も出ず、幸せも感じられず好奇心も持てない人のできあがり。そのうえ筋肉もないので一日中へやでゴロゴロ(文字通り横になって)することしかできず、出かけても疲れるばかりでなにも楽しめなくなります。旅行が好きな人でも、出かけたことへの後悔しかわかない。おまけに記憶もないので悲観的になり、鬱に陥り新しいことを覚えられなくなり計画も立てられず、今までできていたことができなくなります。また、我慢する、自分を抑えることができず(コルチゾールは我慢のストレスで出るもの)、人ともぎくしゃくしてしまう。そうするとますます負のスパイラルへ。

そのうえ、似た状況にあいそうになると、ほんの少し生産できたホルモンを振り絞って全力で逃げるかあきらめるか。

完全に安心できる環境で一からやり直せばいいけど、仕事もあるのでそれも難しい。

 

さて、これは戦士が戦地から帰ってきたときのPTSDによく似ています。

 

いまがよかったとしても、後発性ででたり、退職したり間際で敵がいなくなってからこうなったり。あれ、暴走老人にも似てますね。

 

解消の方法は、

1 神経が昂らないよう安心できるところで、

2 解毒機関の肝臓に負担をかけずネギニンニクなどでキレートし、ホルモン材料の良質なたんぱく質葉酸、ビタミンB類、オメガ3を取り、(飲み物は水で)

3 規則正しい生活で体を十分に休めて頭にも神経にも負担をかけず、(睡眠不足は敵)

4 でも人とつながり(安心できる人)、

5 (鬱もある場合は)低いハードルからたくさん超えて報酬の数をこなしていく

その中で、脳の神経蘇生を促すためにたくさんしゃべったりアドリブでなにかしたり、本をたくさん読んだり計画の無い旅で行き当たりばったりに行動したりすれば、ある程度もとに戻れると思います。

安心できる場所の確保が難しいけど、コルチゾールをすぐに出そうとする脳の炎症を通常の状態に戻せたら(PTSDの無い状態)、この症状は消えてまたもとに戻る。

 

ちょっとしたことでまた元の状態に戻りがちな視床下部の発火を防ぐ、が目標です。

 

しかし、パワハラって本当に罪深い。